春日部共栄高校、野球部監督が体罰 練習試合中、三振した選手に平手打ち 学校、懲罰委で監督の処分検討
2019/01/21/00:00
春日部市の春日部共栄高校は20日、昨年4月に野球部の監督(61)が、同校での練習試合中に部員を平手でたたくなどの体罰があったと明らかにした。
同校によると、監督は、4月1日と3日の練習試合で見逃し三振をした当時の3年生2人と2年生1人に対して、平手打ちをしたり、蹴ったりしたという。
監督による体罰は、2017年に野球部寮内であったいじめに関し、保護者の申し出を受けて第三者委員会を立ち上げ、聞き取り調査を実施する中で発覚。18年12月に提出された第三者委の報告書に監督の体罰があったことが記載されていたため、同校が監督に事実確認したところ、「やってはいけないことをやってしまった。大変申し訳ない」と認めたという。監督は既に3人に謝罪。学校は県高野連を通じて日本高野連に事実を報告済みで、監督は現在、指導を自粛している。同校は今後、懲罰委員会で監督の処分を検討する。
春日部共栄高校野球部は、1993年夏の全国高校選手権で準優勝するなど、春夏合わせて甲子園7度出場の強豪。昨秋の関東高校大会では準優勝しており、25日に選考委員会が開かれる選抜大会(3月23日開幕・甲子園)への選出が確実視されている。同校は「指導者の行為が生徒の活動の妨げにならないようにしたい」と推薦を辞退しない意向を示した。
同校は「体罰はあってはならない。防止に気を付けていたが、誠に遺憾。生徒に対する責任感を重く受け止め、再発防止に努めていきたい」とコメントした。