同居の男女逮捕、ご当地ナンバー窃盗容疑 埼玉県警と千葉県警が捜査、同じ男浮上 ご当地ナンバー被害急増
2019/08/07/00:00
加須市が交付する「ご当地ナンバー」を盗んだとして、県警捜査3課と蕨、吉川、朝霞、鴻巣署の合同捜査班は6日、窃盗の疑いで、草加市青柳7丁目、いずれも無職の男(21)と女(22)を逮捕した。県警は県内や千葉県内でご当地ナンバーなどが大量に盗まれた事件との関連を捜査する。
2人の逮捕容疑は6月10日午前0時55分ごろから午後2時40分ごろまでの間、加須市花崎北2丁目の集合住宅内に駐輪していたミニバイクのナンバープレート1枚を盗んだ疑い。県警は認否を明らかにしていない。
同課によると、盗まれたのは加須市が交付する、主にミニバイク用のナンバープレートで、名産のこいのぼりの形をしている。ミニバイクは男性(34)の所有だった。
5月15日に戸田市でご当地ナンバーが5枚盗まれる事件があり、不審な軽乗用車の目撃情報から男が浮上していた。6月2~11日には加須市で同様の事件が2件発生し、付近の防犯カメラの捜査などから男らの犯行と特定した。両容疑者は同居していた。
また、千葉県勝浦市内でもご当地ナンバーが100枚以上盗まれる事件があり、千葉県警の捜査で男らの関与が浮上。両県警は5日から共同捜査を行っている。
加須市では4月に1枚、5月10日に10枚、6月10日に2枚のナンバー盗難事件が発生。県警は戸田市の事件も含めて関連を調べる。
■今年1~5月で県内の被害172件
県警生活安全総務課によると、県内で1~5月、県警が認知したミニバイク用ナンバープレートの窃盗事件は223件。うち172件がご当地ナンバーだった。事件は20市区町で確認されており、三郷市が37件、加須市が23件、吉川市が17件、和光市が16件、戸田市が14件だった。5月中旬ごろから急増しており、県警は注意を呼び掛けている。