<新型コロナ>クラスター3件…埼玉122人感染2人死亡 苦労の学業、新看護師ら第一線へ「戦う現場を見た」
埼玉県は3日、新型コロナウイルスに感染していた2人が死亡し、新たに1~89歳以上の122人の感染を確認したと発表した。200人を下回るのは3月27日以来7日ぶり。感染者の内訳は県管轄が94人、さいたま市10人、川口市14人、川越市3人、越谷市1人。1週間の感染者数の平均は300・0人。
これまでに確認された感染者は179万8515人。死者は3969人。2日夜時点の重症者は1人、入院は108人、宿泊療養は60人。
県によると県管轄では70、80代の男女2人が死亡した。
クラスター(感染者集団)関連は3件で、新たに感染が確認された施設はなかった。
■戸田のTMGが入職式、看護師ら862人が誓い
戸田市の戸田中央総合病院のほか1都4県で29病院を運営する戸田中央メディカルケアグループ(TMG、本部・戸田市)の新入職員を迎える入職式が1日、戸田市文化会館で行われた。
今年の新たな入職者は看護師や理学療法士、臨床検査技師など総勢862人。新入職員を代表し、この春に戸田中央看護専門学校を卒業した大園よつ葉さん(21)が「コロナ禍の中で専門知識と技術でウイルスと戦う医療現場を見た。私たちも、先輩の築いた歴史と伝統に恥じないよう日々研さんに努めます」と誓いの言葉を述べた。
グループ創設者で昨年12月に95歳で亡くなった父親の中村隆俊氏から会長を引き継いだ毅氏は「桜の花びらが舞い、新緑が映える日に皆さんを迎えるのは大変うれしい。愛し愛される病院として、より良い医療のためには医師ら職員のチームケアが大事。常に周囲とコミュニケーションを取り良好な人間関係に努めてほしい」と述べた。
青年時代にラグビーで活躍した横川秀男理事長は「皆さんは3年余りのコロナ禍で大変苦労して勉強してこの場にいる」と新人たちの労苦をねぎらった。また「私たちとしっかりとスクラムを組んでさらにより高度で質の高い思いやりのある医療や介護を目指そう」と呼びかけた。
式典の後、忠臣蔵や大岡裁きを得意とする講談師・日向ひまわり師匠が中村隆俊さんの生涯を描く30分のオリジナル講談を披露した。
TMGは2022年に60周年を迎え、1都4県で29病院、6老健施設、特別養護老人ホームなど120施設、職員総数は約1万6千人。