埼玉新聞

 

<熊谷小4ひき逃げ>時効、来月に迫る 同級生らがビラ配り、情報提供と時効撤廃の署名を呼び掛け

  • チラシを渡して署名活動を呼び掛ける同級生=11日午後6時半ごろ、熊谷市の八木橋百貨店前

 熊谷市で2009年、小学4年の小関孝徳君=当時(10)=が死亡した未解決のひき逃げ事件で、11日に熊谷市内で行われたビラ配りに孝徳君の同級生らが参加し、情報提供と公訴時効撤廃の署名活動を呼び掛けた。

 孝徳君と同じサッカーチームに所属していた関根豊さん(19)は「事故当時もビラ配りなどをしていたが、19歳になった今、もっと自分にもできることがあったのではないかと思う」と話し、通行人に声を掛け続けた。

 チームメートだった後藤匠海さん(20)は現場の前を通ると手を合わせることを習慣にしている。「多くの人が事故のことを知ってくれていてうれしい。時効撤廃など良い方向に向かってくれたら」と話していた。

 孝徳君の母親は「同級生の子たちが忘れないでいてくれてありがたい。時効まで1カ月半、一日を無駄にせず活動していきたい」と話した。

 事件は既に道交法違反(ひき逃げ)罪の公訴時効が成立。自動車運転過失致死罪(当時)の時効は来月30日に迫っている。

 母親はブログ「《未解決》熊谷市小4男児ひき逃げ事故!《時効まであとわずか》」と署名活動サイト(http://chng.it/TF9FSH8fjj)で協力を呼び掛けている。

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