埼玉新聞

 

元五輪代表・高野進さん、伊奈南小でかけっこ教室 「運動の楽しさ味わって」児童ら、速く走る方法学ぶ

  • 「腕を使って、つま先で歩いて」と走りの基礎から児童に教える高野進さん=伊奈町立南小学校

 陸上男子400メートルの元五輪代表で日本記録保持者の高野進さんによる「高野進先生に学ぼう!出前かけっこ教室」(県、NPO法人日本ランニング振興機構共催)が18日、伊奈町立南小学校(小口雅雄校長、児童数522人)で行われた。

 高野さんは東海大体育学部教授を務める傍ら、各地で小学生を対象にした「かけっこ教室」を開催している。同校の5、6年生174人は“走るプロ”から「速く走る方法」を学んだ。

 高野さんは最初に「運動することの楽しさを存分に味わってください。走りの謎を一緒に探りましょう」と児童に呼び掛け、基本の腕の振り方、足の上げ方を指導。音楽のようにリズムを取りながら少しずつピッチを上げて、バランスや弾み方を体に覚えさせた。

 そして「飛行機が滑走路を走って飛び立つ時のように、体を前に倒して」とイメージを伝えつつ児童たちの走りを変えていった。

 指導を受けた後、児童たちは50メートルトライアルに挑戦。教えられた通りに、スタートの合図に素早く反応し、腕から意識して走り出していた。

 また高野さんは効果的な運動の仕方として「具体的な目標を立てて、遊びのように仲間と一緒に楽しむ」ことも強調した。「発育の差はあるが、技術的なことを学べば、誰でも伸びる時期。とにかくやろうという気持ちが大切」と語った。

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