埼玉新聞

 

86歳、英語版も…趣味の切り絵、5年かけ紙芝居「鶴の恩返し」制作 熊谷の森さん「生きた証を残したい」

  • 紙芝居「鶴の恩返し」を披露した森穎子さん=埼玉県熊谷市下奈良のデイサービスセンター「はぐさ桃園」

    紙芝居「鶴の恩返し」を披露した森穎子さん=埼玉県熊谷市下奈良のデイサービスセンター「はぐさ桃園」

  • 紙芝居「鶴の恩返し」を披露した森穎子さん=埼玉県熊谷市下奈良のデイサービスセンター「はぐさ桃園」

 埼玉県熊谷市出身・在住の森穎(えい)子さん(86)が3月28日、切り絵で制作した紙芝居「鶴の恩返し」を同市下奈良のデイサービスセンター「はぐさ桃園」で初披露した。

 森さんは県立熊谷女子高校を卒業後、看護師の道へ進み、聖路加国際病院で勤務した。結婚した米国人の夫と渡米し、米国でも看護の仕事を続けた。帰国後、趣味で切り絵を開始。和紙を丁寧に貼り合わせて、約5年がかりで16枚で構成する紙芝居を完成させた。紙芝居は原画をスキャンしてもらい、20冊が出来上がった。

 同日に行われたお披露目会では、利用者や職員などを前に森さんは紙芝居を披露。利用者からは「昔聞いたのを思い出した」「絵が優しくて良かった」などと好評だった。紙芝居は英語版も制作しており、今後披露するという。

 森さんは「私が生きた証しを残したかった。これからも紙芝居を披露して、楽しんでもらえれば」と話していた。

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