4日午後11時半ごろ、上尾市地頭方のアパートで、20代の住民男性が2人組の男に鈍器のような物で殴られ、重傷を負った。男2人は現場から逃走していて、上尾署が行方を追っている。

　署によると、男性は1人暮らし。ベランダ側の窓ガラスの割れる音がして、人影が見えたため、様子を確認しようと玄関から外に出ると、男2人にスプレーのような物を吹きかけられ、頭を殴打された。男性は病院へ搬送され、頭部挫創や右手の指の脱臼骨折の大けがをしたものの、命に別条はないという。男性が被害に遭った後、近隣に住む40代男性方に「助けてください」と助けを求め、この男性が「20代の男性が血を流し、強盗に襲われたと言っている」と110番した。

　逃走した男2人はいずれも目出し帽をかぶり、1人が黒っぽい上着、もう1人が灰色っぽい上着を着ていたという。別の近隣住民の目撃情報から黒っぽい車で逃げたとみられる。署は強盗致傷容疑事件を視野に、詳しい状況を調べている。

　現場はJR上尾駅から南西に約3キロ離れた住宅街。