マジックと詐欺は「思い込み」 マジシャン・からくりどーるさん、特殊詐欺に注意促す 草加で防犯講習会
2019/01/21/00:00
草加市と草加署は、市文化会館で振り込め詐欺などの特殊詐欺から身を守るための防犯講習会を実施した。市内に住む高齢者ら約320人が出席し、警察官による防犯講話やマジシャンのからくりどーるさんによるマジックショーなどが行われた。
昨年の特殊詐欺被害件数が95件と、県内でワースト1位の同市。
浅井昌志市長は「不審な電話がかかってきた場合には家族に相談するなどし、警察に通報してもらいたい」と呼び掛けた。草加署の新井共実署長は特殊詐欺の多種多様な手口を紹介した上で「赤の他人に大切なものを渡すことは間違いなく詐欺。絶対に渡さないということを肝に銘じて」と力を込めた。
からくりどーるさんは笑いを交えながらトランプなどを使ったマジックショーを披露。マジックと詐欺に共通する「だまされる」心理について「話の流れで思い込んでしまうのが人間の心理。私はだまされない、ということは絶対にない」と注意を促した。
受講者全員には振り込め詐欺対策用人形「あんしんみーちゃん」が配られた。受講した女性は「詐欺にもいろいろな手口があることが分かった。みーちゃんを使って今まで以上に気を付けていきたい」と話していた。
同市は2月にも市役所で防犯講習会を開き、希望者にあんしんみーちゃんの配布を予定している。市くらし安全課は「より多くの家庭でみーちゃんを活用してもらい、1件でも被害抑止につなげていきたい」としている。
問い合わせは、同課(電話048・922・3607)へ。