AKB48、川越で4年ぶり全国ツアー 向井地美音さんら埼玉メンバー躍動、埼玉の魅力もプレゼン
アイドルグループAKB48は17日、川越市のウェスタ川越大ホールで「AKB48全国ツアー2019~楽しいばかりがAKB!~」を開催。チームAとチームKがコンサートを行い昼夜2公演で約3400人のファンが集結した。(森本勝利)
■グループ単独では約4年ぶりの全国ツアー
AKB48単独での全国ツアーは2015年の「AKB48ヤングメンバー全国ツアー~未来は今から作られる~」以来、約4年ぶり。今回は全国10都市で計20公演が行われる。
開催は6月14日のチームA「目撃者」公演で発表された。総監督を務める埼玉出身の向井地美音さん(21)は「(前総監督の)横山由依さんの代から訴え続けていた一つの希望がついに実現することになりました。力を合わせて新しいAKB48を全国の皆さんに見てもらいましょう」とコメントしていた。
■埼玉出身・篠崎彩奈さん「地元で両親に親孝行」、MCでは埼玉の魅力をプレゼンするが…
昼公演はチーム8茨城県代表の岡部麟さん(22)がキャプテンを務めるチームAが先陣を切って登場した。代表曲『大声ダイヤモンド』『希望的リフレイン』をはじめ、公演曲『ずっと ずっと』など全25曲をパフォーマンスした。
埼玉出身メンバーでは、向井地さんと篠崎彩奈さん(23)の2人が出演した。地元での凱旋公演に篠崎さんは「地元でチームAのメンバーとツアーを回るのは夢だった。きょうは両親も来ているので、すてきな親孝行がしたい」と意気込んだ。向井地さんは「(埼玉出身の先輩である)小嶋陽菜さんから継承したキャッチフレーズ『埼玉県から来ました!』を埼玉で言えたのは初めて。埼玉愛を全面に押し出して頑張りたい」と話した。ユニットで2人は小嶋さんも歌った『スキャンダラスに行こう!』を披露。曲中では埼玉県のマスコット「コバトン」のぬいぐるみを投げ入れる場面を見せ、最後は「埼玉ポーズ」でかっこよくキメた。
MCでは2人が東京出身の宮崎美穂さん(26)、小栗有以さん(17)に埼玉の魅力をプレゼン。「荒川の川幅日本一」、「越谷レイクタウンが日本一大きいショッピングモール」など埼玉の"日本一"を伝えるが、小栗さんは「うーん…」と微妙な表情。すかさず向井地さんが「埼玉出身の先輩たちが豪華。小嶋陽菜さん、渡辺麻友さん、島崎遥香さん、伊豆田莉奈さん!」と続けた。最後に宮崎さんが「(埼玉に)住みたくなった?」と聞くと、小栗さんは「…住みたいです」と答え、舞台上で繰り広げられた"埼玉ディスり"に笑いが起きていた。
■"熱く見せる"チームK公演、矢作萌夏さんら「埼玉選抜」でユニット曲を披露
夜公演は込山榛香さん(20)率いるチームKが出演した。ライブでは『前しか向かねえ』や公演曲『RESET』など全25曲を披露し、"熱く見せる"チームKらしさ全開のセットリスト(曲目)となった。
埼玉出身メンバーでは、9月18日発売のグループ56枚目シングル『サステナブル』でセンターを務める矢作萌夏さん(17)をはじめ、湯本亜美さん(21)、安田叶さん(17)、先月27日に正規メンバーに昇格した岡田梨奈さん(20)の4人が登場。矢作さんは「埼玉のこと、好きですか?萌ちゃんも大好き!」と地元愛を叫ぶと、客席からは歓声があがった。ユニットでは「埼玉選抜」として4人で『波乗りかき氷』をパフォーマンスし、地元ならではの演出で観客を楽しませた。最後に感想を求められた矢作さんは「地元埼玉で初めてのチームKのコンサートにいっぱい出させていただいたことが嬉しくて…」と感極まり涙を流しながら思いを語った。
峯岸みなみさん(26)は、ツアー成功に向けて奔走したキャプテンの込山さんに対して「マネジャーと戦ったり、チームKのあり方を考えたり、全部1人で背負って矢面に立ってくれた。このツアーを作ってくれたのはキャプテンのおかげ」と感謝した。先輩からの労いの言葉に込山さんは号泣。「今このメンバーがチームKでいることが誇りだし、卒業メンバーが輝いていることは私たちにとって道標。昇格した新しいメンバーも希望」と語った。「『改革の鉄球を振り下ろせ』るように。そんなチームKの姿を今日、このステージで見せられていたら嬉しい」と、チームKのオリジナル曲『スクラップ&ビルド』の歌詞で呼び掛けると客席は温かい拍手に包まれた。
=埼玉新聞WEB版=