埼玉新聞

 

速度38キロ超過で運転、容疑で男逮捕 移動式オービスで全国初逮捕 ネット見て逃れる対策するも出頭せず

  • 県警が運用する移動式オービス(県警提供)

 蓮田市内の県道で指定速度を38キロ超えて車を運転したとして、県警交通指導課と岩槻署は21日、道交法違反(速度超過)の疑いで、上尾市平塚、会社員の男(34)を逮捕した。県警は2016年から運用する移動式オービスで違反を摘発。男は再三の出頭要請に応じなかった。県警によると、同オービスによる取り締まりで逮捕者が出たのは全国初。

 逮捕容疑は、4月5日午前1時15分ごろ、蓮田市黒浜の県道で、指定速度を38キロ超える78キロで乗用車を運転した疑い。帰宅途中で「トイレに行きたかった」と容疑を認めているという。

 同課によると、男は電話や書面での出頭要請に応じず、罰金も支払わない一方、「車を第三者に貸していた」などとする上申書を県警に送付。「インターネットで見た、オービスを逃れるための文書を警察に送れば捕まらないと思った」と供述しているという。オービスには男が運転する様子が映っていた。

 県警は16年12月から移動式オービスを1台運用。どこでも持ち運びが可能なため、事故が多発する道路や通学路、住民からの要望が多い道路などに設置して取り締まりを実施している。県警は今回の現場を重大事故多発路線と分析して取り締まっていた。

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