埼玉新聞

 

伊勢丹浦和、11日まで女性美術家・国枝愛子さんの個展 大丸、阪急でも開催、主に関西地方で活動中

  • 会場で作品を手にする国枝愛子さん=さいたま市浦和区の伊勢丹浦和店

    会場で作品を手にする国枝愛子さん=さいたま市浦和区の伊勢丹浦和店

  • 会場で作品を手にする国枝愛子さん=さいたま市浦和区の伊勢丹浦和店

 水、光、空など移り変わる自然の一瞬の姿を捉え日本画で表現している国枝愛子さん(33)の個展が11日まで、埼玉県さいたま市浦和区の伊勢丹浦和店6階の「ザ・ステージ♯6アート」で開かれている。国枝さんは、自然の一瞬の移ろいを捉えた作品を「夢幻泡影(むげんほうよう)」と名付けシリーズとして描いており、「夢幻泡影」シリーズを中心に約30点を展示している。

 国枝さんは京都市育ちで同市在住。大丸、阪急などのデパートで個展を開くなど、主に関西地方で活動している。

 京都市の京都精華大学芸術学部日本画コース入学、日本画を本格的に学んだ。卒業後2015年、伊勢丹浦和店を会場にして行われた若手美術家の公募作品展(アールデビュタントURAWA2015)で入選した。女性美術家11人によるグループアート展「イレブンガールズアートコレクション」のメンバーとして活動した。

 国枝さんは、移り変わる自然の一瞬の姿を、色彩の明暗で表現している。「こもれび」は、自然の素材で作られている岩絵具を、何度も塗り込む作業で光と陰を表現している。同様の作品に「月の憩い」「夜の色 きらびやか」「月の憩い II 」などの作品も展示している。

 「光と陰は、幸せとつらさを体験する人生を象徴している。光はつらさの中で希望を表わしている」と国枝さんは制作意図について話す。

 このほか、ウサギや猫をモチーフにした「ふたりの夜桜」「月とネコと素敵な時間」なども展示している。「人生を象徴したような作品を見て共感していただければ」と話している。時間は午前10~午後7時(11日は午後6時半終了)。
 

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