<知事選>大野、青島氏の一騎打ち、終盤へ 残り100時間が勝負 青島氏は行田氏支持者の取り込みも狙う
25日に投開票される知事選は、立憲民主党など野党4党の県組織と退任する上田清司知事が支援する前参院議員の大野元裕氏(55)と自民、公明両党が推薦するスポーツライターの青島健太氏(61)による事実上の一騎打ちとなり、与野党対決の様相を強めている。
両陣営は20日、さいたま市内で拡大選対会議(ともに非公開)を開き、情勢分析や選挙戦最終盤に向けた活動などを確認した。ともに総力戦で集票の底上げを図っていく構えだ。
大野氏陣営の会議には、陣営幹部や立民、国民民主両県連の所属議員らが出席。国民県連幹部は「かなり競っている。ここからは各議員が地元で支援者らに直接アプローチして票を固めるなど、地方議員の役割が重要になる」と話した。
立民県連関係者は「(選挙期間中の)残り100時間が勝負といわれた。(大野氏は今まで通り)12時間街宣をやりつつ、プラスアルファで私たちは(支援者への)電話かけなど地元で頑張る。これからの運動量と熱量で埼玉の命運が決まる」と力を込めた。
一方、青島氏陣営の会議は自民が開催し、公明も含めて所属議員らが出席した。
自民県議団の小島信昭団長は「情勢は横一線。一部では自民支持層をまとめ切れていないところもあるので、無党派層の取り込みも合わせて力を入れてほしいと、お願いをした」と話した。告示直前に出馬を取りやめた行田邦子氏の支持者の取り込みを行うことも確認した。
出席した自民県議は「ここまでの街頭活動の回数、支持団体や企業回り、何人の支持者へ電話をかけたかなど、細かく報告を求められた。最後までそれぞれが全力を尽くす」と終盤勝負を強調した。
ほか、NHKから国民を守る党公認の医師浜田聡氏(42)と、元会社員の桜井志津江(63)、元高校教諭の武田信弘(65)の無所属2氏も立候補している。浜田氏は県内を回り動画を撮ってサイトに投稿し、支持を訴えるなど独自の選挙戦を展開している。