埼玉新聞

 

<埼玉県議選>因縁の対決、東1区で柿沼氏が再選 「弔い合戦」でリベンジに燃えた自民・鈴木氏、及ばず

  • 再選を決め、万歳三唱で喜ぶ柿沼貴志氏(中央)=9日午後10時20分ごろ、行田市内の選挙事務所

    再選を決め、万歳三唱で喜ぶ柿沼貴志氏(中央)=9日午後10時20分ごろ、行田市内の選挙事務所

  • 再選を決め、万歳三唱で喜ぶ柿沼貴志氏(中央)=9日午後10時20分ごろ、行田市内の選挙事務所

 無所属現職の柿沼貴志氏(47)が、自民新人の鈴木享子氏(65)との「因縁の対決」を制し、再選した。

 前回は無所属新人だった柿沼氏が自民現職で埼玉県連幹事長も務めていた鈴木氏の夫聖二氏を破り、わずか432票差で涙をのんだ前々回の雪辱を果たした。聖二氏は2021年の衆院選でも比例北関東ブロックで落選後、同年に亡くなったが、昨年3月に鈴木氏が自民公認に内定し、「弔い合戦」とリベンジに燃えていた。

 柿沼氏は行田市議に初当選した12年前から駅や街頭に約1200回立ち続け、若さや行動力をPRしてきた。選挙戦でも地域を自転車でくまなく回りながら、1日20カ所程度の街頭演説を実施。現職としてインフラ整備などの実績をアピールし、「県と市のパイプ役」を強調していた。

 鈴木氏は志半ばで病に倒れた夫の代わりに地元に恩返しをして、「全ての人に寄り添う政治を行う」と訴えたが、及ばなかった。
 

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