埼玉新聞

 

<さいたま市議選>社民・佐藤氏が当選 旧岩槻市長、県議と地方政治を半世紀けん引 12年ぶり選挙戦だった

  • 開票結果を待つ佐藤征治郎氏=9日夜、さいたま市岩槻区東岩槻の選挙事務所

    開票結果を待つ佐藤征治郎氏=9日夜、さいたま市岩槻区東岩槻の選挙事務所

  • 開票結果を待つ佐藤征治郎氏=9日夜、さいたま市岩槻区東岩槻の選挙事務所

 旧岩槻市長や県議として半世紀にわたり地方政治をけん引した社民新人の佐藤征治郎氏(83)が、12年ぶりに挑んだ選挙戦で当選し、8年ぶりに地方政治の舞台に復帰する。前回社民から出馬した無所属現職の松本翔氏(37)が離党したため、党として空白となっていた議席を再び獲得する結果となった。

 佐藤氏は、旧岩槻市議を3期務め、県議2期を経て1998年に旧岩槻市長に就任した。さいたま市への編入に伴い市長を退いた後、2007年に県議に復帰、15年に引退していた。

 佐藤氏は、選挙戦で国の防衛費増額の問題などについて触れ、「戦争は全てを破壊する。絶対に戦争をしてはならない。一人でもこのことを発言する候補者が必要」と強調。また、政務活動費の廃止など議会改革を掲げ、「自らが身を切る改革を行うことで議会や行政に改革を求めていく。市議会に風穴を開けていく」と訴えていた。
 

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