飲酒運転で男女2人はね死亡させる…救護せず逃走 妻に自宅で飲酒したと口裏合わせ依頼 夫が認める/越谷
2019/01/22/00:00
越谷市内の県道で昨年6月、横断歩道を横断中だった60代の男女2人が乗用車にはねられ死亡した事故で、過失運転致死アルコール等発覚免脱と道交法違反の罪に問われた、越谷市伊原、無職の男(25)の初公判が21日、さいたま地裁(田尻克己裁判長)で開かれ、男は「間違いありません」と起訴内容を認めた。
検察側の冒頭陳述によると、男は会社の同僚と草加市や越谷市内の飲食店でビールや焼酎などを飲んだ後、乗用車を運転し、横断歩道を渡っていた男女2人をはねて逃走。帰宅後、自宅にいた妻が運転していたことにするよう口裏合わせを依頼するなどした。
検察側は「事故の発生を認識しつつも、飲酒して事故を起こしたことが発覚するのを恐れ、救護することも警察への報告もせず逃走した」として、被告の過失や飲酒運転の常習性を指摘した。
弁護側は「車で飲み会に出かけても多くは仮眠をしてから帰宅しており、週に1~2回飲酒運転していたという事実はない」と飲酒運転の常習性を否定した。
起訴状などによると男は、昨年6月3日午前0時50分ごろ、飲酒して正常な運転に支障が生じるおそれがある状態で車を運転し、越谷市内の横断歩道を歩いていた男性(63)と女性(60)=年齢はいずれも当時=に衝突して死亡させ、救護措置を取らないまま、アルコールの影響の程度などの発覚を免れるため逃走。その後自宅で過ごすなどしたとされる。