埼玉新聞

 

甘くて濃厚な味わいが人気のブドウ、秩父でちちぶ山ルビーの品評会 天候不順も「味が良く、糖度高い」

  • ちちぶ山ルビーの出来栄えを確認する審査員たち=23日午前10時55分ごろ、秩父市日野田町の県秩父農林振興センター

 秩父ぶどう組合連絡協議会は23日、生産技術や品質の向上などを目的に、「第4回ちちぶ山ルビー品評会」を秩父市日野田町の県秩父農林振興センターで開催した。ちちぶ山ルビーは秩父地域のみで栽培されるブドウのオリジナル品種。厳正な審査の結果、今年は同市の内田善之さんが最高位の県知事賞に選ばれた。

 ちちぶ山ルビーは米国原産のピアレスに旧ソ連原産のリザマートを交配して生まれた品種。楕円(だえん)形をした実は種なしで、皮ごと食べられる。甘く濃厚な味わいで、人気も極めて高い。秩父地域の観光ブドウ園で徐々に生産量を増やしている。

 品評会は同協議会に所属する17人が1人1点ずつ出品。同センターや県農業技術研究センターの技術職員ら7人が審査員を務めた。審査員たちは試食しながら糖度や外観、果肉などを基準に審査した。

 県農業技術研究センターの遠藤紀浩担当部長は「今年は天候不順だったが、いずれも形や味が良く、審査が難しかった。糖度が高く、食感も良かった」と講評していた。

 入賞者は次の通り(敬称略)。

 ▽県知事賞 内田善之(秩父市)▽秩父農林振興センター所長賞 田嶋巻雄(長瀞町)▽秩父市長賞 福島忠男(同)▽秩父郡町村会長賞 青木信之(皆野町)▽秩父観光農林業協会長賞 福島邦征(長瀞町)▽ちちぶ農業協同組合長賞 武内晃(皆野町)▽奨励賞 高田富康(長瀞町)

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