<新型コロナ>男女死亡、埼玉34日ぶり感染500人超 各地で催し復活に喜び、以前の規模に 今後どうなる
埼玉県は11日、新型コロナウイルスに感染していた2人が死亡し、新たに0~90歳以上の509人の感染を確認したと発表した。1日の感染者数が500人を上回るのは3月8日以来、34日ぶり。感染者の内訳は県管轄が322人、さいたま市113人、川口市44人、川越市7人、越谷市23人。1週間の感染者数の平均は371・1人。
これまでに確認された感染者は180万1548人。死者は3983人。10日夜時点の重症者は1人、入院は127人、宿泊療養は67人。
県によると県管轄で80、90代の男女2人が死亡した。
クラスター(感染者集団)関連の発生は確認されなかった。
■各地の催し、コロナ禍前の規模に復活 坂戸・大宮住吉神社の例祭も、ようやく4年ぶりに
坂戸市塚越の大宮住吉神社で2日、例祭が行われ、国選択・県指定無形民俗文化財の大宮住吉神楽が奉納された。毎年春の例祭は、同神社で催される最も盛大な祭礼。新型コロナウイルス感染拡大以降、年間の各祭りの神楽は演目を減らすなど規模を縮小して披露してきた。今回は午前から夕方近くまで、神楽など7座を奉納。4年ぶりにコロナ禍以前の形に戻った。
大宮住吉神楽保存会では、これまでベテランの神楽師が演じてきた配役に、若手メンバーを積極的に起用したという。関良夫会長(75)は「まだまだの部分はあるが、次世代に伝えるため、若い人たちを当てた」と説明する。
会場には彩の国さいたま芸術劇場の芸術監督で、振付家、ダンサーとして活躍する近藤良平さんが視察に訪れた。近藤さんは解説を聞きながら神楽を鑑賞し、例祭の神事にも参列。「思いがけない体験ができた。境内には違う空気が流れ、どっしりしたものを感じる」と印象を話す。
劇場は大規模改修のため休館中で、自身が県内各地に出向く企画「埼玉回遊」の募集を開始。近藤さんは「リニューアル後を見据え、こうした機会から活動の広がりを持ち、公演の新しいアイデアを練りたい」と展望した。