涙のガッツポーズ 深谷商3年、社会人でも難しい「応用情報技術者試験」に合格 その勉強方法とは
2019/08/29/00:00
県立深谷商業高校3年生、相川秦一朗さん(17)が、経済産業大臣が行う国家試験「応用情報技術者試験」に合格した。実務経験のある社会人でも受かるのが難しい難易度の高い資格で高校生の合格者は全国で62人だった。
同校は3年ぶりで、相川さんは「システムエンジニアになりたい」と上の目標を掲げて挑戦している。
試験日は4月21日で午前と午後にそれぞれ150分ずつ行われた。午前中は多肢選択式(四肢択一)で80問、後半が記述式で11問中5問を解く。午前中のマークシートで6割を取らないと後半の採点はしてもらえないという。
3月になってから本格的な試験勉強を開始。無料で使えるサイトを利用し過去の問題に挑戦し続けた。まず、その日に取る点数を決めてから問題を解き、採点後に反省し改善につなげた。「春休みで時間が自由に使えて、集中できた」と振り返る。
発表は6月21日。昼休みで弁当を食べながら携帯電話を操作して合格を知った。受験番号を見つけると「やった」とガッツポーズが飛び出し、涙が出たという。7月18日に全生徒の前で合格証書が渡され合格を実感した。
同校コンピュータ部に所属し部長も務めた。7月下旬に開催した第31回全国高等学校情報処理競技大会で個人31位、団体10位と入賞にも貢献した相川さんは「家電に使われている組み込みシステムを設計し、人々の生活をより安全に快適なものにしたい」と知識と技術を磨いている。