埼玉新聞

 

柔道・新井千鶴選手が目標、後輩ら世界柔道の会場で応援 「金メダル取って」3連覇逃すも今後の活躍に期待

  • 新井千鶴選手を目標にしている後輩の男衾中学校の柔道部員たち=30日午後、寄居町

 東京・日本武道館で30日に開催した世界柔道選手権大会女子70キロ級で3連覇を逃した寄居町出身の新井千鶴選手=三井住友海上。一夜明けた30日、新井選手が卒業した町立男衾中学校柔道部の後輩は「オリンピックで金メダルを取ってほしい」と今後の活躍に期待した。

 武道館で観戦した同部1年生の藤沢孝太さんは「技ありを取られてもまだやるぞという気持ちが新井先輩から伝わってきた」と話す。2年生の興津大翔さんも「大きな声で応援がしてもらえるような選手になりたい」と刺激を受けていた。同じく2年生の福山青(ぶるう)さんも「最後まで技を掛け切る試合がしたい」と新井選手を目標にしている。

 新井選手が在学していた県立児玉高校柔道部の女子部員13人は、卒業生や保護者らと大会会場で応援。顧問の柏又洋邦教諭は「(新井選手は)人一倍努力して取り組む子だった」と高校時代を振り返り、「勝たなくてはいけないという思いが強すぎて、それがマイナスになってしまった」と分析し、「失敗を精査して来年のオリンピックにつなげてほしい」と新井選手を励ました。

 正智深谷高校柔道部だった寄居町職員の倉村和真さん(27)は地区大会で新井選手の試合を見ていて、がっつり組んで投げていく柔道をしていたと説明。負けた瞬間、「目を疑った」と話し、「東京で負けた分、今度は東京でリベンジしてほしい」と応援している。

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