客30万人以上のシバザクラ、待望のイベント連日盛況 初日から大勢にぎわい、ご当地グルメ絶品で大反響
2023/04/16/13:12
シバザクラが見頃を迎えた羊山公園「芝桜の丘」(埼玉県秩父市大宮)の中央口付近で14日から、特産市「ちちぶマルシェ」(旧秩父路の特産市)の営業が始まった。軽食や飲み物、土産品など地元の特産品を使用した出店が並び、初日から多くの観光客でにぎわっている。コロナ禍の影響で3年間、営業自粛や規模縮小が続いたが、今年はほぼ例年通り開催。出店を待ち望んでいた地元の飲食店関係者は「観光客に秩父の素材の良さをアピールしていく」と意気込んでいる。
同園は、約1万7600平方メートルの敷地に40万株以上のシバザクラが咲き誇り、ゴールデンウイーク期間中には毎年、県内外から30万人以上の来場者が訪れる。特産市も連日盛況で、会場内では武甲山の絶景を眺めながらご当地グルメが味わえる。
特産市は昨年、3年ぶりに復活したが、間隔を空けるために出店数を半減し、利用客用の椅子を設置しなかった。今年は秩父地域の飲食事業者ら計26店舗が参加。場内の飲食ブースには従来通りテーブルと椅子が配置されている。
初出店となるインドカレー店「秩父ガネーシャ」は、秩父野菜キーマカレーライスや秩父しゃくし菜カレーパンなどを販売。店主のシャルマさん(53)は「10年前から出店したいと考えていたので、やっと念願がかなった。初日からお客さんの多くの反響があり、こっちも元気をもらえている」と笑顔を見せた。
威勢のいい呼び込みで、から揚げや焼きまんじゅうを販売していた小鹿野町の後藤剛久さん(58)は20年以上、出店に携わっている。「これからも秩父の仲間たちと協力しながら特産市を大きくしていきたい。シバザクラ観賞後はぜひ立ち寄ってほしい」と話していた。
ちちぶマルシェは5月7日まで毎日開催予定。営業時間は午前9時ごろ~午後5時まで。