あま~いブドウ、見分け方は 栽培農家が講師、伊奈で特産品・巨峰の収穫体験 旬の巨峰の試食も
2019/09/03/00:00
伊奈町は町民の農業体験事業の一環として町の特産品「巨峰」の収穫体験教室を1日、初めて開催した。参加したのは、家族連れなど14人。ブドウ栽培農家塩崎秀樹さん(47)が講師となって、ブドウについての知識や収穫の際に役立つブドウの見分け方などを指導した。
塩崎さんによると「小さい房の方が甘みが凝縮されている」とのこと。「明るく風通しの良いところにあるブドウがおいしく育っている。枝が茶色くなっているのが完熟している証し」と説明を受けた参加者はハサミを持ち、それぞれに、これと思う一房を選んだ。
会社員の笠井保志さん(46)は町の広報で知り参加。「伊奈町にきて5年目。自然が残っていていい。今日は初めての巨峰狩りを楽しめた」と話した。妻の裕美さん(41)と小学4年の澪さん(9)とともに「これが濃いかな」「こっちがおいしそうかな」などと話しながら小ぶりの房を探していた。
収穫後は試食体験。種なしと種ありを食べ比べた。「種なしが人気だが、種がある方が甘い。皮の表面についている白い粉はブルームといって水分の蒸発を防ぐためのもの。農薬ではないので安心を」と塩崎さんが話すと参加者は「どちらもおいしい」「知らなかった」と声を上げ、旬の巨峰を堪能した。