埼玉新聞

 

ちょっと違うタンポポ…春風に揺れる在来種・カントウタンポポ 埼玉・狭山の入間川河川敷で鮮やかに

  • 入間川河川敷に咲いたカントウタンポポ=埼玉県狭山市内

    入間川河川敷に咲いたカントウタンポポ=埼玉県狭山市内

  • 入間川河川敷に咲いたカントウタンポポ=埼玉県狭山市内

 埼玉県狭山市の入間川左岸の河川敷でカントウタンポポが咲き、鮮やかな黄色の花を春の風に揺らしている。

 カントウタンポポは関東地方から静岡、山梨県に分布。高さ15~30センチの茎の先に直径3・5~4センチの花を付ける。花を支える苞(ほう)の部分が、セイヨウタンポポのように反り返らずに上を向くのが特徴だ。

 同市柏原の公園施設「入間川にこにこテラス」周辺では、緑色の草の上に座るように、丸い花が咲く。市民らは花を楽しみながら、散歩やサイクリングを楽しんでいる。

 一帯は市と市民が進める美化活動「アダプトプログラム」の一つとして、ボランティア団体「入間川の岸辺を美しくする会『左岸』」が除草や清掃の活動を行っている。

 同会代表の加藤富美子さんによると、今年のカントウタンポポは3月下旬ごろから咲き始めた。加藤さんは「4月いっぱいは花が見られるのではないか」と話している。

ツイート シェア シェア