世界大会では1万2千人鑑賞 盆栽界の至宝・五葉松「日暮し」、さいたま・盆栽美術館で特別展示
2019/01/23/00:00
さいたま市北区土呂町の市大宮盆栽美術館で2月8日から、同館所蔵で「盆栽界の至宝」と呼ばれる五葉松「日暮し」を特別展示する。
日暮しは推定樹齢450年、新潟県内の山中で発見されて以来、約90年間にわたって盆栽家の仕立てを受けている銘品盆栽。円弧を描く独特の樹形や、枝や幹の一部が枯れて白骨化した「ジン」「シャリ」が荒々しく、自然の厳しさや力強さを感じさせる。見る者を、日が暮れるのを忘れるほどに魅了することから、この名が付けられたという。
展示は約1年ぶり。17年4月に市内で行われた世界盆栽大会に合わせて6年ぶりに特別展示された際には、「至宝」を一目見ようと、国内外から4日間で1万2千人以上が同館を訪れた。
1日から始まる春季特別展「『国風盆栽展』の誕生―『美術館』をめざした昭和初期の盆栽」に合わせての展示。同館は「世界大会でご覧になれなかった方も、この機会にじっくり鑑賞していただければ」と呼び掛けている。
展示は2月13日まで。午前9時~午後4時(入館は3時半まで)、同館コレクションギャラリー「真の間」。観覧料は一般300円、高大生・65歳以上150円、小中学生100円。
問い合わせは、同館(電話048・780・2091)へ。