埼玉新聞

 

偶然親子の自転車パンク…修理中、近くの踏切に入ったり出たりする苦悩女性…まさか 親子で救う 県警表彰

  • 踏切内にたたずむ若い女性を救助した林秀行さん(右)と林宏俊さん(中央)親子。左は山口正人署長=鴻巣署

 鴻巣署(山口正人署長)は11日、踏切内にたたずんでいた若い女性を助けた人命救助の功労で、鴻巣市箕田、会社員林秀行さん(60)と同、会社員林宏俊さん(28)の親子に同署で感謝状を贈った。

 同署などによると、林さん親子は9月4日午後11時10分ごろ、自宅近くのJR高崎線東稲荷踏切内でたたずんでいる若い女性を発見。不審に思い、秀行さんが女性に声をかけて約30分間説得。その間に宏俊さんが北鴻巣駅前交番に届け出て人命救助した。

 秀行さんは「自転車がパンクして修理中に、すぐそばの踏切を入ったり出たりしているジャージ姿の若い女性を見つけた。精神的に悩んでいる様子だったので、長男に近くの交番に行ってもらった。助かって良かった。パンクしたのが幸いした」と話した。

 感謝状の贈呈で、山口署長は「親子の連携が良かった」と感謝した。宏俊さんは「女性が無事で良かった。感謝状を頂いたきょう11日は私の誕生日」と話し、何かの縁を感じていた様子だった。

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