埼玉新聞

 

失踪男性…キャリーバッグの遺体と同一人物の可能性 男女送検 “鈍器”で後頭部を何度も殴られ脳損傷か

  • 【地図】鴻巣市

    男性遺体、福島県の畑で発見 逮捕の男女が在住の鴻巣市

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 身元不明男性の遺体が福島県内の畑に遺棄され、埼玉県鴻巣市在住のインドネシア籍の男女3人が逮捕された事件で、遺体で見つかった男性の後頭部に鈍器のようなもので複数回殴られた痕があることが捜査関係者への取材で分かった。男性は3人の知人で行方不明になっているインドネシア籍の人物とみられ、県警が身元の特定を進めるとともに、男性が死亡した経緯を捜査している。県警は20日午前、容疑者3人を死体遺棄容疑でさいたま地検に送検した。

 逮捕、送検されたのは、同市稲荷町の容疑者(36)と同居する容疑者(31)、同市神明1丁目の容疑者(33)。県警によると、2021年12月下旬ごろ、3人は共謀し福島県小野町の山中の畑に男性の遺体を遺棄した疑いがある。

 捜査関係者によると、遺体は縦85センチ、横54センチ、厚さ38センチのキャリーバッグに入っていたという。後頭部には外傷があり、鈍器のようなもので複数回殴られた可能性が高い。死因は脳損傷とみられる。

 また36歳、31歳の両容疑者が、男性が失踪した当時、鴻巣市内の別のアパートに同居していたことも新たに分かった。3人の容疑者のうちの一人が17年7月から1年間、福島県内の遺棄現場近くの工場で働いていて、このアパートから車両を使い、土地勘のある場所に遺体を運んだとみて、県警が当時の状況を調べている。
 

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