埼玉新聞

 

お金必要…男性の言動に違和感 800万円の被害判明、度重なる被害防ぐ 西入間署、坂戸郵便局に感謝状

  • 坂戸郵便局に西入間署が感謝状

 詐欺から市民を守ったとして、西入間署(小川英規署長)は坂戸郵便局(坂戸市千代田2丁目、村田俊哉局長)と同郵便局窓口営業部の森田裕美さん(43)に感謝状を贈った。

 同署によると、昨年12月21日昼ごろ、森田さんは窓口を訪れた70代男性から250万円を下ろすよう頼まれた。金額が高額なうえ「息子がかばんをなくし、お金が必要になった」という言動に違和感を覚え、上司に相談。通報した。

 その後、男性は同19、20日に手渡し詐欺で現金計800万円をだまし取られていたことが判明。郵便局を訪れた21日には妻が手渡し詐欺で95万円を詐取されていた。いずれも金融機関やコンビニエンスストアのATM(現金自動預払機)でお金を下ろしていた。

 過去にも職務中に詐欺被害を食い止めた経験をもつ森田さんは「度重なる被害を防げて良かった。お客さまのお金を守るという気持ちで、今後も頑張りたい」と話した。

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