埼玉新聞

 

長生きの秘訣は好物の肉 108歳女性の長寿祝い、さいたま市長が訪問 頭を使うパズルも大好き

  • 清水勇人市長に得意の六面立体パズルを披露するさいたま市南区の女性最高齢、阪本初子さん=同市南区

 16日の「敬老の日」を前に、さいたま市の清水勇人市長は12日、同市南区での女性最高齢、阪本初子さん(108)を訪問して長寿を祝った。阪本さんの長生きの秘訣(ひけつ)は食事で、特に濃い味の肉が好物だという。

 阪本さんは1910(明治43)年、旧浦和市生まれ。川口市の小学校で1年間、教師を務めた後、24歳で結婚し専業主婦に。夫をがんで53歳で亡くしてからは、2人の娘と生活し、孫3人、ひ孫2人に恵まれた。

 入院や通院など大きな病気を患ったこともなく、今は同区の介護老人福祉施設で生活している。

 好きな食べ物は肉。特に濃い味のすき焼きや焼き肉が好物で、「肉が長生きの秘訣かな」と長女の彰子さん(83)。魚はあまり好まず、残すことが多いそうだが、食事は必ず3食を食べるという。

 60歳を過ぎてから短歌教室に通い、新聞社への投稿で年間優秀賞を受賞したこともある。頭を使うことが大好きで、クロスワードパズルや六面立体パズルなど、気が付くと一日中没頭しているという。

 阪本さんは清水市長から「おめでとうございます」と伝えられると、最初は緊張した面持ち。現在は会話することが難しいそうだが、記念品や花束を受け取ると、少しほほ笑んだ表情を見せた。

 思い出の品として、昭和20年代に撮影した家族写真や、短歌で年間優秀賞を受賞した時の賞状を清水市長に披露すると、手を動かしながら懸命に説明していた。

 清水市長は「とてもお元気で108歳には見えない。さらに長生きしてください」と語り掛けると、阪本さんはうれしそうな表情を見せた。

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