埼玉新聞

 

夜の商売しているので…午前2時、踏切近くで倒れた男性目撃 帰宅中の飲食店経営者が助ける 県警が感謝状

  • 愛敬英司署長(左)と、感謝状を手にする帰山未知夫さん=東松山市上野本の東松山署

 道路上に倒れた男性の救護措置を速やかに行い、交通事故を未然に防いだとして、東松山署(愛敬英司署長)は、鶴ケ島市在住の飲食店経営帰山未知夫さん(26)に感謝状を贈呈した。

 帰山さんは、8月8日午前1時45分ごろ、軽乗用車で帰宅途中、東松山市箭弓町の東武東上線の踏切付近で、ふらふら歩く男性を目撃。踏切を渡って間もなく、男性が道路上に倒れたことから、男性の後方に車を停車させ、ハザードランプを点滅、110番通報した。同署員が到着するまでの間、後続車に注意を促して誘導、交通事故の発生を未然に防いだ。

 男性(60代)は同市内在住で酒を飲んでいた。転倒した際、頭を打ってけがをしていた。帰山さんは「夜の商売をしているので、酒に酔って寝込んでいる人を目撃することがある。危ないので(これまでも)連絡したことがある。(大事に至らなくて)良かったです」と笑みを浮かべた。

 愛敬署長は「道路の寝込みは、死亡事故につながることがある。交通事故の発生を未然に防いでもらい、ありがたい」と話していた。

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