埼玉新聞

 

自民県連、新会長に柴山昌彦氏「激動と困難の中、誠心誠意努めていきたい」 知事選受け、新藤氏は退任

  • 自民党県連の新会長に承認され、あいさつする柴山昌彦氏=16日午後、さいたま市浦和区

 自民党県連は16日、さいたま市浦和区で臨時大会を開き、新藤義孝衆院議員(61)の会長退任と、前文部科学相の柴山昌彦衆院議員(53)の新会長就任を承認した。柴山新会長は「国も地方も激動と困難の中にある。700万県民と県の明るい未来の創造のため、党勢拡大のために誠心誠意努めていきたい」とあいさつした。

 8月の知事選では自民、公明両党が推薦したスポーツライターの青島健太氏が、立憲民主など野党4党の県組織が支援した前参院議員の大野元裕氏に敗れた。県連内には落選の責任を問う声があり、任期を残していたが、新藤氏は同30日の役員会で会長退任の意志を伝えていた。新藤氏は「知事選に対する全ての責任は県連会長であり、選対本部長も務めた私にある。皆さまのご労苦に報いられなかったことを心からおわび申し上げる」と述べた。

 臨時大会の前に会長と副会長選出に関する推薦委員会が開かれた。同委員会には県連幹部ら約10人が出席し、全会一致で柴山氏を会長として推薦することを決定。副会長には田中良生衆院議員、関口昌一参院議員、古川俊治参院議員、長峰宏芳県議の4人が選出された。

 柴山氏は2004年の衆院選補選で初当選し、現在6期目。18年10月からは文部科学相を務めた。新藤氏は就任した09年9月から10年間、会長を担った。

 10月10日公示、27日投開票の参院埼玉選挙区補選(改選数1)では、独自候補の擁立を模索しているが、柴山氏は「いろいろな意見があると思う。党本部ともしっかり協議をして、方針を決めていきたいと考えている」と述べるにとどめた。

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