埼玉新聞

 

深夜…窓ガラス突き破って男ら入ってきた 2人は逮捕すでに2度経験、現金盗み逮捕3度目 全員20代前半

  • 【地図】さいたま市見沼区

    今回侵入された民家があるさいたま市見沼区

  • 【地図】さいたま市見沼区

 空き家に侵入し現金を盗んだとして、埼玉県警捜査3課、武南、大宮東、川口署の合同捜査班は27日までに、邸宅侵入と窃盗の疑いで、いずれもトルコ籍で解体作業員の男(23)=住居不定の男(22)=川口市芝の男(20)=川口市桜町2丁目=の3人を逮捕した。

 逮捕容疑は共謀の上、昨年10月6日午前0時~同25分ごろの間、さいたま市見沼区膝子の会社員男性=当時(52)=が看守する一般民家に侵入。現金約2万円を窃取した疑い。県警は3人の認否を明らかにしていない。

 捜査3課によると、付近の防犯カメラ映像から犯行に使用した車両が浮上。行動確認捜査などで3人の関与を特定した。昨年8月から県南東部で空き家対象の窃盗事件が散発。23歳男、22歳男はこれまでに別の場所への建造物侵入や窃盗容疑などで2度逮捕されていた。

 3人は深夜に空き家の窓ガラスを工具などで突き破り、窓の鍵を開けて侵入する手口で現金や貴金属を窃取。生活感のない住宅を狙っていたという。3人は知人同士で、23歳男が犯行を主導していたとみられる。

 空き家を狙った同様の被害は県南東部を中心に約30件確認されていて、県警が余罪を調べている。

■空き家狙った窃盗、3倍近く急増中

 捜査3課によると、空き家対象の窃盗被害は昨年1年で343件。1~3月の被害は昨年の31件に対し、今年は85件と3倍近くになっている。

 同課は、ポストの郵便物がたまっていたり、庭の雑草が生い茂っていると空き家だと分かりやすいとして、定期的な見回りや機械警備、窓ガラスにフィルムを張って割られにくくするなどの防犯対策を呼びかけている。

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