埼玉新聞

 

ショックの近隣住民、深夜の爆音で「旦那が倒れたかと」…3人犠牲の火災 地震も疑った衝撃「ボン、ボン」

  • 性別不明の3遺体が見つかった住宅火災の現場=29日午前、川越市小室

    性別不明の3遺体が見つかった住宅火災の現場=29日午前、川越市小室

  • 性別不明の3遺体が見つかった住宅火災の現場=29日午前、川越市小室

 29日午前0時28分ごろ、埼玉県川越市小室の80代男性方から出火、木造2階建て住宅が全焼し、焼け跡の家屋内からいずれも性別不明の遺体3体が発見された。川越署によると、男性は90代の妻と60代の長男との3人暮らし。3人とは連絡が取れておらず、同署では遺体は男性らの可能性があるとして身元の確認を急いでいる。

 通行人が「民家から火が出ている」と110番。火は男性方の東側にある一戸建て住宅1棟に燃え移り全焼したほか、周囲の家屋の外壁なども一部焼損。けが人はいなかった。

■深夜響いた爆発音「最初は地震かと」

 現場は県道川越日高線沿いの住宅地。

 県道の反対側に住む高齢夫婦は「夜中に『ボン、ボン』とすごい音がして目が覚めました。近所で何かやっているのかと思って、外を見たら、道路の向こう側で炎が上がっていて驚きました」と振り返る。「隣の住宅にも延焼、3人も亡くなっていたとは思いませんでした」と眉をひそめた。

 近所に住む高齢男性は「プロパンが爆発したのか分からないが、ものすごい音がして、最初は地震かと思った」。別の家の女性は「2階で旦那が倒れたかと思って、2階に上がったら、外に炎が見え、火の粉も飛んでいたので、火災だと思った」と言う。2人は「まさか3人の方が犠牲になっていたとは」と声を落とした。
 

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