日高市議に辞職勧告、市議会が決議 市職員に威圧的な言動、複数回行う 市議「叱咤激励で暴言ではない」
2019/09/27/00:00
日高市議会は26日、市職員に威圧的な言動を複数回行ったなどとして、稲浦巌市議(74)の議員辞職勧告決議案を賛成多数で可決した。決議に法的拘束力はない。
決議は8人の市議の連名で提案され、提案理由として「複数回に及ぶ市職員に対する辛辣(しんらつ)かつ威圧的な言動により、市職員は精神的な苦痛と恐怖を感じた。稲浦議員の行為は日高市議会議員政治倫理規定に掲げる政治倫理基準に違反する行為である」としている。
勧告決議によると、稲浦市議には今年6月5日から8月25日にかけて、▽自身の一般質問のための事前確認時における担当課長に対する暴言▽他の議員の一般質問における担当部長および市長の答弁内容に対する暴言▽市議会臨時会の開催に対する議案所管部長への議会を侮辱する発言▽県知事選の投票所における投票事務従事者への議決条例を否定する発言―の四つの政治倫理基準に違反する行為があったとされる。
稲浦市議は「叱咤(しった)激励で大きな声にはなったが暴言ではない。事実と異なる部分もある」とし、今後は「名誉棄損や議会活動の妨害として弁護士と相談したい」と話した。