子ども引き込む白蛇や暴風雨を予言する河童…災害伝える伝承を紹介 鴻巣の防災学習センターで企画展
2019/09/27/00:00
妖怪を通じて災害への関心を高めてもらおうと、鴻巣市袋の県防災学習センターは10月20日まで、企画展「災の国 妖怪伝~災害と妖怪・伝承」を開いている。
妖怪には災いをもたらすものや、伝承には川の氾濫や決壊の様子などを伝えるものがある。今回はそんな妖怪や伝承にスポットを当てている。
企画展は全2章で構成。第1章「妖怪・伝承・信仰~災害とのつながり~」は、河童(カッパ)をはじめ、天狗(てんぐ)や海坊主(ぼうず)、大太法師(ダイダラボウシ)を、昔の絵と説明のパネルで展示。合わせて、全国の洪水や地震、竜巻などの自然災害に関連した伝説などを紹介している。
第2章「埼玉県内の妖怪・伝承」は、越谷市の大きな白蛇が沼に子どもを引き込む話、本庄市の河童が暴風雨を予言した話など、16の県内各地の説話を取り挙げている。学芸員の石井萌さん(37)は「災害をいろいろな角度から考えてもらえれば」と話している。
午前9時~午後4時半(入館は同4時まで)。無料、月曜休館。
問い合わせは、同学習センター(電話048・549・2313)へ。