「思い出の品は盗んではいけない」窃盗377件、容疑の男2人を追送検 1千件を目標に繰り返す/県警
2019/10/05/00:00
県警捜査3課と川越、熊谷、東入間署は4日、住居侵入と窃盗の疑いで、住所不定、無職の男A(32)と横浜市瀬谷区瀬谷2丁目、無職の男B(31)をさいたま地検川越支部に追送検した。県警は埼玉など1都2府4県で発生した窃盗事件など377件(被害総額1458万円)を確認、うち372件(同1362件)を追送検し、捜査を終結した。
追送検容疑は、単独や共謀の上、2015年2月ごろから今年5月下旬ごろまでの間、神奈川県大和市の住宅など372カ所に侵入、現金約1219万円とリュックサックなど347点(計143万円相当)を盗んだ疑い。容疑を認め、動機について「パチンコやメイド喫茶で遊ぶため」と供述しているという。
同課によると、男Aらは夜間に無締まりの一戸建て住宅を狙って侵入。現金や金券を盗み、貴金属やブランド品には手を付けなかった。「親しい人からのプレゼントなど思い出の品は盗んではいけない」と決めていたという。
今年3月14日、熊谷市内の住宅で発生した窃盗事件で、付近の防犯カメラの捜査などから男Aが浮上。県警は5月9日、奈良県内で男Aを発見して逮捕。供述などから男Bの関与が分かった。
男Aらは「1千件を目標に泥棒を繰り返していた」と供述。県内の被害では三芳町の109件が最も多く、「無締まりの家が多かったから」と供述しているという。