埼玉新聞

 

「電話がこない」住宅ローン窓口に高齢女性 詐欺直観の埼玉りそな行員が通報、被害防止で新座署が感謝状

  • 西村淳治署長(左端から)から感謝状を贈呈された埼玉りそな銀行新座住宅ローンご相談プラザの犬塚宏明所長、同プラザ職員の藤田みゆきさん、高橋悦子さん=新座署

    西村淳治署長(左端から)から感謝状を贈呈された埼玉りそな銀行新座住宅ローンご相談プラザの犬塚宏明所長、同プラザ職員の藤田みゆきさん、高橋悦子さん=新座署

  • 西村淳治署長(左端から)から感謝状を贈呈された埼玉りそな銀行新座住宅ローンご相談プラザの犬塚宏明所長、同プラザ職員の藤田みゆきさん、高橋悦子さん=新座署

 埼玉県警新座署は、職員らの機転と連携により振り込め詐欺の被害を未然に防止したとして、埼玉りそな銀行新座支店内の同銀行新座住宅ローンご相談プラザ(新座市東北、犬塚宏明所長)と同プラザ職員の藤田みゆきさん(61)、同高橋悦子さん(52)に感謝状を贈呈した。

 同署などによると、今年3月18日午前11時過ぎごろ、同支店2階、同プラザ窓口に志木市の80代の無職女性が訪れ、「電話がかかってこない」などと話した。応対して不審に思った高橋さんは上司の藤田さんに報告。詐欺を直観した藤田さんが110番通報、駆け付けた同署員が説得したため、未然に被害を防止した。

 当日は土曜日だったため、1階の支店窓口は閉鎖されており、支店ATM前で困惑した女性が階上の同プラザを訪れたらしい。同日午前、女性方に市役所職員を名乗る男から電話があり、医療費の還付金の手続きを要請したという。

 女性職員らは被害の未然防止にほっと胸をなで下ろすとともに、「感謝状をもらえるほどの大ごとになるとは思っていなかった」と驚いていた。

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