大勢の聴衆来場、川越の喜多院で220人「第九」歌い上げる 市民ボランティア運営、住職「明日への活力」
2019/10/08/00:00
川越市小仙波町の喜多院で6日夜、「第九の夕べin喜多院」が開かれた。市内外から集った約220人が合唱団を結成し、本堂前の石段を舞台にベートーベン交響曲第9番「歓喜の歌」を歌い上げた。
地元の住民らが文化振興を目的に催し、14回目を迎える。市民ボランティアの手で運営され、大勢の聴衆が来場した。喜多院の塩入秀和住職は「合唱を明日への活力にしてほしい」と呼び掛けていた。
応募した第九ファンらが3回の全体練習を経て、この日の公演を迎えた。川越市出身の指揮者宮寺勇さんがタクトを振るった。秋の夜空に歌声を響かせた同市の峯岸三枝子さん(82)は「毎年参加し、一年の大事な行事になっている。喜多院があってこその第九。川越に生まれて良かった」と話した。
声楽家による独唱をはじめ、市立川越第一小学校の児童有志36人による合唱も披露された。同校3年の水村紳一郎君(9)は「緊張したけど楽しかった」と話していた。