<小4男児殺害>「やっていない」「知らない」逮捕の義父が一転 殺人容疑で義父を再逮捕へ/県警
2019/10/09/00:00
さいたま市見沼区の集合住宅で小学4年進藤遼佑君(9)の遺体が見つかった殺人事件で、死体遺棄容疑で逮捕された無職の義父(32)が遼佑君を殺害した疑いが強まったとして、県警は9日にも殺人容疑で再逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材で分かった。
捜査関係者によると、義父は9月17日夕方ごろ、自宅居室内で遼佑君の首を絞めて殺害した疑いが持たれている。
県警は同月19日、遼佑君の遺体を居室に面した空き部屋の水道や電気設備を収納するメーターボックス内に遺棄したとして、死体遺棄容疑で義父を逮捕。当初は容疑を認め、殺害についてもほのめかしていた。
捜査関係者によると、義父は「紅白帽をなくしたことを注意したら、『本当の親じゃない』と言われて頭にきた」などとも供述していたが、送検後に「やっていない」「知らない」と否認に転じたという。
司法解剖の結果、遼佑君の死因は首を圧迫されたことによる窒息死だった。県警は自宅から殺害に使ったとみられる電気コードを押収し、殺人容疑についても慎重に調べていた。
遼佑君の遺体は同月18日午前0時40分ごろ、メーターボックス内で発見された。靴を履いておらず、普段使っていたリュックサックもあった。当日履いていたとみられる靴は自宅内から見つかった。
義父は17日夕方ごろ、遼佑君の母親(42)が仕事から帰宅した際、遼佑君は英会話塾に行ったと伝えたが、実際には来ていなかった。
母親は3月に義父と再婚しており、遼佑君と義父に血縁関係はない。