交流サイト（SNS）上でトラブルになった少年（15）に暴行し、けがを負わせたなどとして、埼玉県警少年課と秩父署の合同捜査班は11日までに、逮捕監禁と傷害の疑いで、いずれも秩父市居住で16、17歳のアルバイト少年らと男子高校生（17）の計3人を逮捕した。

　逮捕容疑は共謀の上、4月4日午後7時半ごろ、呼び出した少年の首元にカッターナイフを突き付け、駐車場に連行。両腕を結束バンドで拘束し、同8時ごろまで不法に監禁した上、この間に、「てめえ、調子に乗ってんじゃねえぞ」などと因縁をつけ、顔や胸に暴行し、加療約3週間の傷害を負わせた疑い。3人は容疑を認めているという。

　少年課によると、3人と被害少年はもともと面識はなくSNSのトラブルが事件の発端になったという。16歳の少年がコメントしたことに対し、被害少年が書き込んだ内容が気に障り、知人を介して呼び出した。3人は地元の遊び仲間で、16歳の少年が暴行などの主犯だったとみられる。

　呼び出された少年が友人に事態を伝えており、連絡がつかなくなったことを心配した友人が、「友達が男数人に絡まれているかもしれない」と通報した。県警は関係場所の防犯カメラ映像の精査などの捜査を進め、今月9日に16歳の少年を逮捕。供述などから残り2人の関与を特定した。