埼玉新聞

 

埼玉に珍しい駅前クリニック誕生、なんと“心臓リハビリ科”あり 12人が同時利用可のリハビリ室、何をする

  • 最新の運動機器などを備えた心臓リハビリテーション室

    最新の運動機器などを備えた心臓リハビリテーション室

  • 最新の運動機器などを備えた心臓リハビリテーション室

 さいたま市岩槻区の岩槻駅前WATSU東館2階に、「岩槻南循環器クリニック」が開院した。同クリニックは循環器内科に県内でも珍しい心臓リハビリテーション科を併設。駅前の利便性の高い立地を生かし、地域医療を支える新たな拠点として期待される。

 心臓リハビリテーションは、心臓病や血管の病気などを抱える患者が、再発予防や健康寿命の延伸などを目的に行う運動療法などの総合的活動プログラム。同クリニックでは、医師や心臓リハビリテーション専門の理学療法士、看護師の指導の下、個別に合ったプログラムで無理なく安全にストレッチや有酸素運動、筋力強化などに取り組むことができる。栄養や生活に関する相談にも個別に対応する。

 4月29日にオープニングセレモニーと内覧会が行われ、地域住民や関係者らが出席。最新の運動機器などを備え、最大12人が同時に利用できる心臓リハビリ室やクリニックの設備を見学した。

 クリニックを運営する医療法人社団幸正会岩槻南病院では、約9年前から心臓リハビリを導入している。同院の丸山泰幸理事長は「心臓リハビリを始めたところ、心臓病の再発や再入院が減り、元気な方が増えたという印象。地域の方が一人でも多く元気で楽しく生活できるようお役に立てれば」。同クリニックの石川昌弘院長は「地域の皆さまのお役に立てるよう、心の通い合うクリニックを目指して頑張っていきたい」と話していた。
 

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