<小4男児殺害>そんなことやらぬ…義父を再逮捕、殺人疑い 当初殺害ほのめかす 母「心の整理つかない」
2019/10/10/00:00
さいたま市見沼区の集合住宅で小学4年進藤遼佑君(9)の遺体が見つかり、義父が死体遺棄容疑で逮捕された事件で、大宮東署は9日、遼佑君を殺害したとして、殺人の疑いで、義父(32)を再逮捕した。「そんなことはやっていない」と容疑を否認しているという。
再逮捕容疑は9月17日夕方ごろ、自宅居室内で遼佑君の首を絞めて窒息させ殺害した疑い。
県警捜査1課によると、遼佑君は17日午後4時ごろ、小学校から帰宅。その後に英会話塾に行く予定だったが来ておらず、県警が周辺の防犯カメラや目撃情報を精査したところ、敷地内から出ていく様子も確認されなかった。母親(42)は午後6時ごろ、仕事から帰宅しており、それまでに殺害されたとみられる。
義父は母親の再婚相手で昨年12月ごろから同居していた。普段は自宅にいて主に家事をしていた。17日は「自宅にいた」と供述し、遼佑君については「塾に行った」と説明しているという。
遼佑君の遺体は翌18日午前0時40分ごろ、自宅居室に面した空き部屋の水道や電気設備を収納するメーターボックス内で発見された。英会話塾に行く際に使用するリュックサックもあった。
県警は9月19日、遺体をメーターボックス内に遺棄したとして、死体遺棄容疑で義父を逮捕。当初は容疑を認め、殺害もほのめかしていたという。
捜査関係者によると、「赤白帽子をなくしたことを注意したら、『本当の親じゃない』と言われて頭にきた」とも供述していた。自宅から殺害に使用したとみられる電気コードも押収して調べている。
母親は県警を通じて、「大切な息子を失い、いまだ心の整理がつきません」などとコメントを出した。