埼玉新聞

 

痴漢を取り締まる巡査逮捕 マンションに侵入、女性触って逃走した疑い 一部否認「家には入ったが」/県警

  • 県警本部=さいたま市浦和区高砂

 県警捜査1課と浦和署は10日、強制わいせつと住居侵入の疑いで、さいたま市見沼区東門前、県警鉄道警察隊の巡査(32)を逮捕した。

 逮捕容疑は、8月26日夕方ごろ、さいたま市南区のマンション一室に侵入し、20代女性の体を触るなどした疑い。巡査は「家には入ったが触っていない」と容疑を一部否認している。

 同課によると、巡査は不動産業者を装って女性方に上がり、体を触って逃走した。女性は1人暮らしで面識はないという。

 県警がマンションや付近の防犯カメラを調べたところ、不審な車が浮上。ナンバーなどの捜査から巡査の関与が分かった。近くの店の駐車場に車を止め、歩いてマンションに向かったという。

 県警監察官室によると、巡査は2013年2月に県警の警察官を拝命。17年3月から鉄道警察隊に所属し、鉄道施設内の痴漢やすりなどの犯罪を警戒する業務に当たっていた。犯行当日は指定休で、勤務態度に問題はなかったという。県警の近藤勝彦首席監察官は「警察官としてあるまじき行為で大変遺憾。被害を受けた方と県民の皆様におわびしたい。捜査結果を踏まえ、厳正に対処する」とコメントを出した。

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