<豚コレラ>住民らに不安…消毒ポイントは台風の避難所「何頭も死んでいた」「行政はもっと積極的に」
2019/10/12/00:00
本庄市内の養豚場で豚コレラの陽性反応が出たことを受け、同市児玉町の養豚場付近は防護服を来た関係者が出入りし、物々しい雰囲気が漂った。消毒ポイントとなる付近の市児玉文化会館セルディは台風19号の接近に伴い、避難所としても開設された。駆け込む地域住民もいて、不安な日々を過ごすことになった。
養豚場の付近に住み、台風対策で窓を補強していた70代男性は「今年はサツマイモがイノシシに食べられないので、おかしいなと感じていた。死んでいたイノシシも見て、豚コレラが出るのではないかと思っていた。予想はされていたので、行政はもっと積極的に動いてほしい」と語った。
養豚場に8月まで勤務していた60代男性は「6、7月ごろから体調の悪い豚が出て、何頭も死んでいた。経営者に消毒を求めたが、聞き入れられなかった」と悔しさをにじませた。養豚場を経営する男性は「ノーコメント」と言葉少なだった。