埼玉新聞

 

<台風19号>避難者に温かい食事味わって…避難所で学校給食を提供 道路を挟んだ近接の小学校で調理

  • 昼食に提供された学校給食。配膳はボランティアが担当した=21日午後、坂戸市横沼の三芳野公民館

 台風19号で被災した坂戸市の避難所で21日から、昼食に学校給食の提供が始まった。避難所となっている三芳野公民館が三芳野小学校と近接していることから、作りたての温かい食事を避難者に味わってもらおうと同校の給食が提供された。

 三芳野公民館には21日現在、浸水被害が発生した三芳野地区を中心に20世帯45人が避難している。これまで昼食は業者に弁当を注文していたが、21日以降の平日は道路を挟んで向かいの三芳野小で調理された給食が搬入される。

 初日はご飯、鶏肉とサツマイモのうま煮、ビーフンと野菜の炒め物などが提供された。この日の昼食を依頼していた避難者17人分と近くの紺屋(こうや)集会所に自主的に避難している市民の分も含め、35食分が用意された。学校給食の提供は当面続ける予定。

 三芳野小に通う孫2人と避難している80代の女性は「温かくておいしい。孫と今日の給食を共通の話題に話せる」と喜んでいた。

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