埼玉新聞

 

北京五輪で銅、競泳・宮下純一さんがオリンピック教室 久喜の中学校で授業「困難に打ち勝つ強さを」

  • 北京五輪で獲得した銅メダルを見せながら説明する宮下純一さん=久喜市立栗橋西中学校

 オリンピック出場選手が子どもたちに自身の経験を通してオリンピック精神を伝える「オリンピック教室」(JOC主催)が、久喜市立栗橋西中学校で開かれた。同会が毎年、選定された全国の中学校にオリンピアンを講師として派遣している。競泳選手として北京オリンピックに出場し400メートルメドレーリレーで銅メダルを獲得した宮下純一さんが、同校2年生を対象に午前と午後で2クラスの授業を担当した。

 宮下さんはまず、体育館でチームに分かれ鬼ごっこや長縄などのゲームを実施。ゲーム開始前、チームごとに作戦会議で戦略を立てさせ、ゲームの中で戦術を競わせた。終了後は、「チームで勝つためには、信じ合うために何回も練習しコミュニケーションが必要だ」と勝つために必要なポイントをアドバイスした。

 その後、教室に移動し、水泳を始めたきっかけから北京五輪出場までの経験を映像を交えて紹介。「オリンピックに出る」と堅固な目標を持ち困難を乗り越えたことで五輪出場の切符を手に入れ、メダル獲得につながったとして、気持ちの重要性を説いた。来年、日本で東京五輪が開催されることを踏まえ、「上手くいかない状況があっても困難に打ち勝つ真の強さを身に付けてほしい」とエールを送った。

 三浦春奈さん(13)は「部活などでくじけたり諦めそうになった時、今日のことを思い出し最後まで頑張ろうと思う」と語った。

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