来年は国立を青に…王座奪還へ決意新た ラグビー・埼玉パナが熊谷でセレモニー ファン「私たちの誇り」
埼玉県熊谷市を活動拠点とする埼玉パナソニックワイルドナイツのラグビーリーグワンのシーズン終了報告を兼ねて、ファン交流イベントが21日、同市上川上の熊谷スポーツ文化公園西多目的広場で行われた。周辺の園路をパレード後、同広場でシーズン終了報告セレモニーも実施され、選手らは約5千人の来場者の前で来シーズンの王座奪還を誓った。
小林哲也市長を会長とする埼玉パナソニックワイルドナイツファン交流イベント実行委員会が主催。リーグワン終了後、ラグビーワールドカップ(W杯)フランス大会に各国代表として多くの選手が代表チームに合流するため、選手とファンが間近で交流できる貴重な機会となった。
午後2時にパレードが始まり、ワイドナイツの久保田剛代表や坂手淳史主将、稲垣啓太選手、堀江翔太選手、松田力也選手、同市出身の山沢拓也選手など選手やスタッフ計約70人が参加。参加者たちは約100メートルを進行し、集まった大勢のファンの声援に手を振りながら歩いた。パレード後、ステージでシーズン終了報告セレモニーを行った。
小林市長は「決勝は残念だったが、次のシーズンに向けて頑張ってもらいたい。来年は国立競技場を青色に染めましょう」とあいさつ。大野元裕知事も「決勝は残念な結果だったが、この1年間、選手の皆さんには私たちに大きな勇気と感動を与えてもらった」と語った。
坂手主将は「昨日は僕たちの望んだ結果ではなかったが、この1年間、選手、スタッフみんなが努力して成し遂げてきたことは誇りに思う」と力を込めた。山沢選手は「今シーズンは自分たちが求めていた結果ではなかったが、次は優勝カップを掲げられるように皆さんと一緒に頑張っていく」と決意を新たにした。
坂手主将のファンで朝霞市から来た野本未希さん(38)は「準優勝は残念だったが、笑顔で声援に応えくれた選手たちは私たちの誇り」、羽生市から訪れた柿沼登さん(58)、千尋さん(26)親子も「来年は王座を奪還してほしい」と話した。