なぜか全国1位!さいたま市のプリン消費額 17年から増え、全国平均を大幅超 ケーキなど菓子全体も全国2位
さいたま市のプリンの2020~22年平均消費額が、総務省統計局の家計調査で全国1位となった。さいたま市民はケーキなどを含め、お菓子好きな傾向が見られ、菓子類全体でも金沢市に次いで全国2位。理由は判然としないものの、市は「さいたまスイーツ」と銘打ってPRしている。
同調査によると、政令指定都市・県庁所在地で1世帯(2人以上)当たり、市のプリンの消費額は3年平均で15~17年7位、16~18年2位、17~19年1位、18~20年2位、19~21年1位。20~22年は全国平均1722円を大きく上回る2231円で1位を記録した。菓子類は10万1101円で、金沢市に次いで2位。
プリンを販売している大手食品会社の広報担当者は消費額1位の理由について「大変申し訳ありませんが、調べてみた結果、分かりませんでした」と述べた。別の大手食品会社も「社内で確認致しましたが、弊社では知見を持ち合わせておらず、要因については分かりかねます」と回答した。
市商業振興課によると、市内のプリン消費額は17年から増加し始めた。プリン以外にもケーキが全国2位など菓子類の消費額が高いという。「はっきりとした要因は分からない」としながら、同課は「消費額が多いという実績があるので、さいたまスイーツとしてPRしている。知名度を高めて、さらなる消費につなげたい」と意気込んでいる。
国際プリン協会顧問で「プリン工房檸檬堂。」オーナーの菊池俊茂さん(59)は開業から10年目を迎え、「大宮をプリンの聖地にしたいと、店づくりを進めてきた。(消費額1位に)どこまで貢献したかは分からないが、選ばれた一つなら幸い」と話した。
消費額1位の理由は不明としながら「市内にスイーツの店が多く、プリンを置いている店も多い。手に取りやすく、プリンのおいしさを知る人が増えたのではないか。結局はプリンがおいしいから」と笑顔で語った。