埼玉新聞

 

人型ロボットのペッパー君、特殊詐欺の被害防止を呼び掛け 埼玉県警、大宮駅でキャンペーン

  • 駅の利用客らに特殊詐欺の被害防止を呼び掛けるペッパー君(左)=27日午前、さいたま市大宮区の大宮駅

 増加する特殊詐欺の被害防止を呼び掛けようと、県警は27日、人型ロボットのペッパー君に振り込め詐欺対策広報大使を委嘱し、さいたま市大宮区の大宮駅でキャンペーンを行った。

 ペッパー君は「被害を防ぐためには、家族に気軽に相談できる環境や犯行電話に出ない対策が必要です」と通行人らに呼び掛けた。

 会場には詐欺の手口や犯行アジトの写真パネル展示、かかってきた電話の音声を録音する振り込め詐欺対策機器の体験コーナーが設けられ、警察官が詐欺被害を防ぐポイントを説明。

 実際にかかってきた犯行電話の音声を聞くことができる体験コーナーも設置され、犯人の音声を聞いた人たちからは「信じてしまうような話し方」「だまされてしまうかも」といった声も。

 音声を聞いた朝霞市の塚本百合子さん(71)は「不審な電話がかかってきたことがある。被害に遭わないために取り合わないようにして、気を付けています」と話していた。

 県警生活安全総務課の山田正広課長は「警察官や金融機関職員をかたる詐欺が増加している。詐欺の被害防止の一番のポイントは犯人からの電話に出ないこと。対策として留守番機能付き電話の設置が有効」と強調していた。

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