埼玉新聞

 

被差別部落に生まれて…石川さんの半生たどった書籍出版 著者「ポスト学生運動世代、私なりの狭山闘争」

  • 書籍の出版発表会で狭山事件への思いを話す黒川みどりさん(右)と石川早智子さん(中央)、石川一雄さん=19日午後、東京都中央区

    書籍の出版発表会で狭山事件への思いを話す黒川みどりさん(右)と石川早智子さん(中央)、石川一雄さん=19日午後、東京都中央区

  • 書籍の出版発表会で狭山事件への思いを話す黒川みどりさん(右)と石川早智子さん(中央)、石川一雄さん=19日午後、東京都中央区

 埼玉県狭山市で1963(昭和38)年、女子高校生が殺害された「狭山事件」。事件発生から今年で60年を迎え、罪に問われながら部落差別による冤罪(えんざい)として無実を訴え続けている石川一雄さん(84)の半生をたどった書籍「被差別部落に生まれて 石川一雄が語る狭山事件」(岩波書店)が17日、刊行された。著者で静岡大学教授の黒川みどりさん(64)は「石川さんに問われた罪は部落差別によるもの。1人の人権問題を多くの人に知ってほしい」と話す。

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