<ジモトピア>若田さんに続け!楽しく宇宙や自然学ぶ科学館 散策のお土産にカラフルなケーキはいかが?
浦和レッズの聖地、浦和駒場スタジアムのすぐ隣に地元出身の宇宙飛行士、若田光一さんが名誉館長を務めるさいたま市青少年宇宙科学館がある。入館無料で、プラネタリウムが安価で見られるなど宇宙に出合える施設。自然に関する多彩な展示や体験施設もある。ふらっと立ち寄れば、忘れていた知的好奇心を揺さぶられ、子どもたちも夢中になるに違いない。
2階の薄暗い通路には、キラキラ光るパネルがたくさん並ぶ。銀河や星雲、太陽系を巡りながら、若田さんや宇宙メダカなどのコーナーも。予約なし無料で参加できるワークショップやサイエンスショー、太陽観察会も土日を中心に行っている。春休みに母親とプラネタリウムを見に来た浦和区の鯨井葵未さん(7)と葵湖さん(5)姉妹はボールコースターやペダルで発電する光のタワーに夢中だった。
科学館を堪能した後は、ニュートンのリンゴの木の脇を通り、前の道をさらに東に進む。雑木林の中を歩くことができる駒場緑地に向かう分かれ道のすぐ先に赤い舗装の神花川を暗渠(あんきょ)とした緑道が北へ続いている。
赤い緑道を10分ほど歩くと、坂の上に東泉寺がある。平安時代の開創とも伝えられ、元はかやぶきの本堂、鐘楼堂、薬師堂等があり、阿弥陀如来、不動明王などの仏像を多く安置している。広い境内はもと保育園のあった名残の桜の木々が春には風情を醸し出す。地域に開かれ、誰でも参加できる座禅・写経の寺子屋を随時開き、大みそかには除夜の鐘を行っている。
バス通りの北宿通りをJR北浦和方面に少し歩くと菓子工房「NAKA」のお店が左側に見えてくる。冷蔵ショーケースにはかわいい犬の顔が乗ったカップケーキなど色鮮やかカラフルなケーキが並ぶ。窓側にはパイなどの焼き菓子も多く、浦和区の花のニチニチソウにちなんだタルトの「にちにち」がお薦め。誕生日のホールケーキの予約もできるファミリー向けのお店だが、最近の傾向なのかスイーツ男子が一人でお好みのケーキを買っていくことも多くなったという。
帰りは街並みを楽しみながら北宿通りを20分ほど歩くとJR北浦和駅にたどり着く。急ぐときは、店から近い瀬ケ崎バス停からバスもある。
【メモ】青少年宇宙科学館=埼玉県さいたま市浦和区駒場2の3の45。アクセスやイベント情報は同館ホームページから。菓子工房「NAKA」(電話048・887・8040)。