飯能署は29日、詐欺未遂の疑いで、住所不定、職業不詳の男（21）を逮捕した。

　逮捕容疑は、氏名不詳者と共謀し、29日午前8時ごろ、飯能市の無職女性（81）方に長男を名乗って「いくらでもいい。100万円貸して」などと電話をかけ、現金をだまし取ろうとした疑い。

　同署によると、女性は数百万円の預貯金を引き出そうと、金融機関を訪問。金融機関が女性の話から詐欺を疑い、午前10時ごろ、同署に通報した。

　同署の捜査員が女性方付近に向かったところ、午前11時半ごろ、スーツにマスク姿で徘徊（はいかい）する男を発見。職務質問したところ犯行が分かった。

　男は「お金を受け取るつもりだった」と容疑を認めているという。

　同署では管内の特殊詐欺被害が増加傾向にあることから、28日に検挙プロジェクトチームを発足させたばかりで、専従の捜査員が男を発見したという。